カンテラの光の下で

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「ソ連製の世界地図 “レッド・アトラス”を読む」に行きました

`昨日2019/04/16に、下北沢の本屋B&Bにてトークイベントが開催されました。

bookandbeer.com

イベントでは、ユーリィ・イズムィコの名でも有名な軍事アナリストの小泉悠さんと、「大砲とスタンプ」を連載している漫画家の速水螺旋人さんが登壇されました。

地図好きの筆者の書籍とソ連に詳しいお二方ということで、若干のズレは感じましたが、大変楽しく興味深いお話を聞かせていただきました。

特にソ連やロシアの文化や習俗などは、普段日本にいるだけでは知りえないことも多いです。 小泉さんと速水さんは本業ということもあり、そのあたりの内容をわかりやすく面白くお話しいただきました。

一部を挙げますと、徴兵より前に軍事的な基礎知識・経験を得られる青少年のための組織があること、 グーグルマップのようにヤンデックス(Yandex)という企業がウェブマップサービスを実施していること、 空挺部隊の日など様々な職業の日が設定されていること、などがありました。

お二方は、書籍タイトルのせいもあり、陰謀や計略などより扇情的な内容を予想していて、 (良くも悪くも)裏切られたような気持ちになったとも話されていました。

レッド・アトラス 恐るべきソ連の世界地図

レッド・アトラス 恐るべきソ連の世界地図

イベントは前後編に分けて、休憩をはさんで開催されました。 前編では上に挙げたお話の他、書籍の感想と解説をされていました。

後半では本書の日本語版に収録されている東京の地図の広域地図を投影し、これを説明・解説されておりました。 朝霞や大泉学園から池袋、松戸から小岩と書籍では分割されていた地図が一つの大きな地図として映されたのは圧巻でした。

全体として楽しい時間を過ごせたのですが、あえて最もよかったところを挙げると、 前後編にかけて読み方と本来の地名との違いを解説いただいたところが大変興味深かったです。

私自身はロシア語が読めないので、おそらくあるだろうと思っていた誤植や解釈違いを 専門家の方々にひとつひとつなぞって説明いただいたのはすごくうれしかったです。

これは私事ですが、奇遇にも7年ぶり(?)に大学時代の友人に出会いました。 彼はロシア研究の修士課程にいるようで、短い時間ではありましたが久しぶりに話ができてよかったです。