カンテラの光の下で

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「ジオ展2019」アフターレポート

先週の4月20日(金)、「ジオ展2019」が開催されました。

すでに一週間が経ち、GWが始まってしまいましたが、非常に新鮮で楽しい経験だったので記事としました。

ジオ展とは

「地図位置情報関連の企業やサービスが一堂に出展するミニ展示会」です。

今年2019年は「ナビタイムジャパン」にて開催されました。

www.geoten.org

ジオ展の雰囲気

ジオ展でのアピール方法は大きく次の2つがありました。

  • ブース出展
  • プレゼンテーション登壇

ほとんどの参加団体は、この両方をされていました。

以降では、個人的に印象に残った発表を紹介します。

青山学院大学 古橋研究室

最も強い衝撃を受けたのが、こちらのプレゼンテーション登壇でした。

研究室長たる古橋教授が「4年間ジオな学部生を育ててみてわかったこと」というタイトルで、 指導戦略と指導計画および成果を紹介されました。

その綿密さボリューム圧倒され、未知の手法の紹介に驚き、 古橋先生のトークの熱量もあって聴き入っていました。

思い出せる範囲でも、次のお話をされていました。

  • 目標は地図が作れ、国内外のコミュニティにコミットできる人材育成
  • 情報の整理・分析・解釈の訓練として、グラフィックレコーディングを実践
  • Mapillary や MAPS.ME などアプリを通じた位置情報の貢献
  • ドローンによる空撮と動画編集による空間情報を活かした映像作成
  • フィールドワークでは、各自マイテント・マイ寝袋を所持
  • OpenStreatMap や GitHub OSS へのコミュニティでの活躍

某有名大学でなんとなくやって卒業した私には、 (古橋先生の頑張りが大きいと思いますが)青学すごい…ここまで違うのか...と強く感じさせられました。

ただ、社会人にできない内容ではないので、いくつかは取り入れて自分の力にしていきたいです。

特にGitHubを通じたコミュニケーションなど、現代的なツールを積極的に活用した手法が示されたことは、 この分野の成長性やレベルの高さを感じた良い講演でした。

株式会社MIERUNE

OpenStreetMapを活用した地図サービスを提供している札幌の企業です。

独自の配色と付加情報のバランスがよく、非常に使いやすい地図を作成していました。

個人的には壁に投影したいくらい良い仕上がりなので、機会があれば活用したいです。

mierune.co.jp

NAVAGIS

Google Map API 活用した地理情報サービスを展開している外資企業です。

類似地形の抽出サービスや空港のリアルタイム情報サービスなど様々なソリューションを実現しています。

なによりインタラクティブな変化がカッコよく、登壇後に展示ブースでお話を聞かせてもらいました。

www.navagis.com

ジオ展実行委員会

ジオ展の企画・運営を行っておりますジオ展実行委員会です。

プレゼンテーション登壇にて、実行委員会の小山文彦さんによる「勝手に選ぶ2018-2019 ジオ界隈10大ニュース」が発表されました。

こちらの内容は IMPRESS でも紹介されています。

internet.watch.impress.co.jp

なかでも好きだったネタは第10位の島根と鳥取を厚生省が取り違えた事件。 この事件の説明で、小山さんは島根と鳥取が同じ県だった時期が存在したことに言及されました。

県境や行政区分の歴史が好きな私としては、徳島と高知もそうだったよね1、と深くうなずきながら聞いていました。

第5位の「NEVER LOST AGAIN」も実に興味をそそられました。内容はこれまでのGoogle マップの軌跡を描いたもので、スタートアップのストーリーになっているようです。

NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生 (世界を変えた地図)

NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生 (世界を変えた地図)

会場受付ではジオ展の特製Tシャツも販売しており、1着購入しました。なかなかおもしろい切り方の世界地図で気に入っています。 来年もぜひまた行きたいです。


  1. 島根・鳥取島根県として、徳島・高知は高知県として存在した時期があり、2組とも2016年参院選から合区となりました。