【地理】ポケモン新作の「ガラル地方」をスコットランド地方とみた
要点
「ガラル地方」とは
ガラル地方は、昨日のニンテンドーダイレクトで発表された、ポケモンの最新作『ポケットモンスター ソード』『ポケットモンスター シールド』の舞台です。
ポケットモンスターシリーズ最新作『ポケットモンスター ソード』『ポケットモンスター シールド』が、2019年冬Nintendo Switchで発売決定。 #NintendoDirectJP https://t.co/ZcG9dn535U pic.twitter.com/5jwllbPjQl
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) 2019年2月27日
いまのところ何人かがガラル地方のモチーフをブリテン島とみています。 私が最初に見かけた次の方もその一人です。
#ポケモンダイレクト 観てる。今度の舞台になるガラル地方、逆さから見たらもろグレートブリテン島ですね。緑地公園っぽいのいっぱい映ってたし、でも雪降ったりもしてたし、イギリスじゃね?と思ったら、案の定。 pic.twitter.com/ETdIddtlMI
— 上野 柊(研伸館日本史&地理) (@KenS_ueno) 2019年2月27日
スコットランドの田舎町からロンドンを目指すというシナリオは、ストーリー的にもわかりやすく、現在主流の見方となっています。
ただ、この説の場合は地形に違和感が残ります。というのも湿地や平地が多いはずのイングランドに山地が重なってくるのです。
そこで私は「ガラル地方」上部の山地に着目し「スコットランド地方」ではないかと考えました。
ガラル地方とスコットランド地方の類似性
ガラル地方を正位置で見たとき、奥に山地が広がり手前に平地と森が広がっています。 かつ、手前は雲に隠れていて陸続きか海で途切れているかわかりません。
仮に手前の雲に隠れているところが陸続きだった場合、 スコットランドにイングランドの一部を含めたブリテン島北部との類似性が見えます。
この範囲を「スコットランド地方」として、具体的には次のような類似性があると考えます。
ガラル地方 | スコットランド地方 |
---|---|
奥の山地の町 | インヴァネス(Inverness)・ネス湖(Loch Ness) |
奥の山地 | ハイランド地方(Highlands) |
山地の手前の壁 | アントニヌスの長城(Antonine Wall) |
中央の上方の町 | グラスゴー(Glasgow) |
中央の右側の港町 | エディンバラ(Edinburgh) |
中央の城壁の上の町 | ダンフリース(Dumfries) |
中央を横切る城壁 | ハドリアヌスの長城(Hadrian's Wall) |
中央下方の湖 | 湖水地方(Lake District) |
左下の島 | マン島(Isle of Man) |
手前の町 | リーズ(Leeds) |
まとめ
こうして図で示すことで、よりスコットランド地方らしく見えてくるのではないでしょうか。 実際のモチーフがどうであったとしても、こうした地図の考察は楽しいものです。
もしガラル地方のモチーフがスコットランドであれば、スコットランドと「古い同盟(Auld Alliance)」の関係にあるフランスをモチーフにしたカロス地方との関係も気になりますね。
なお、ガラル地方のつづりは「Galar」だそうで、北欧神話のドワーフ「フィアラルとガラール(Fjalar and Galar)」と同じつづりです。 こちらの名前に関する考察をしても面白いかもしれませんね。